OS X 10.5 Leopard を非対応 G4 Mac にインストールする方法
Leopard が発売されましたね。色々問題もあるみたいですが、新機能は結構魅力的です。ですが、私の Mac は PPC G4 700MHz、思いっきり足切りされました。インストールする方法はないかなと 2ch や海外のフォーラムを探してみると、なんとか出来るとの事。早速試してみたら、インストールに成功しました!
そんな訳で、他の方の参考になればと非対応 G4 Mac への Leopard インストール方法を纏めてみました。作業は全て Mac OS X 10.4上で行なう事を想定しています。他のバージョンでは異なる場合もあると思いますが、その時は臨機応変にお願いします。
本記事の内容にて生じた如何なる損害にたいしても、筆者は責任を負いません。自己の責任においてお試しください。なお G3 Mac にはインストール出来ないみたいです。
方法その1. Leopard インストール可能な Mac を利用する
先ずは楽な方法から。
- ターゲットディスクモード、又は外付け HDD を Leopard インストール可能な Mac に接続
- Leopard 対応 Mac にインストールディスクを挿入して、ディスクから起動
- インストール先をちゃんと選択
Leopard をインストールする為に、Leopard インストール可能な Mac が必要という矛盾もありますが、非常に簡単です。複数台の Mac を持っている人や、友人や知人に Mac ユーザがいる方にはお勧め。Leopard のインストールディスクと my Mac or HDD を持って、友人宅にお邪魔しましょう。
追記(07年11月8日)
この方法で Leopard を非対応 G4 Mac にインストールするには、同じ PowerPC 機でないと駄目な様です。詳しくはyamaq blog さんが書かれていますが、Intel Mac と PowerPC Mac ではインストール出来るディスクのパーティションタイプが異なる為、無理という事みたいです。
方法その2. インストールディスクの内容を修正する
Leopard はインストール時に対応してるかどうかをチェックして、非対応ならそれ以上インストールできない様になっています。このチェックしている部分を書き換えてやれば OK な訳です。多少ややこしいですが、一度修正した内容を DVD に焼いておけば、再インストールの時なんかは楽できます。
- 必要な物
- HDD 空きいっぱい(16GB 以上は欲しい)
- ほんの少しの Terminal の知識
- 起動可能な外付け HDD、又は二層 DVD 書き込み可能ドライブと二層 DVD メディア
xar のインストール
10.5 からパッケージ形式が変更されており、それを展開する為のツール xar を先ずはインストールします。Fink や MacPorts を使うのが楽だと思います。
Fink の場合
$ fink install xar
MacPorts の場合
$ sudo port install xar
自前でソースからインストールする場合は、普通に make すれば ok です。
$ ./configure $ make $ sudo make install
インストールディスクのコピー
次にインストールディスクのままではファイルを修正できないので、内容を HDD にコピーします。
Disk Utility.app を起動してインストールディスクの復元先となるディスクイメージを作成します。 サイズは 8GB、フォーマットはスパースディスクイメージを選びます。ファイル名は何でもいいんですが、ここでは dump としています。
ディスクイメージが出来たら、Disk Utility.app の復元機能を利用してインストールディスクのコピーを作ります。
- ソースに、 Leopard のインストールディスク
- 復元先に、先ほど作成したディスクイメージ
しばし待てばコピー完了です。
チェックファイルの修正
次にチェック用のファイルを修正します。ファイルは圧縮されているので xar で解凍します。ここではわかりやすいように Desktop に pkg というフォルダを作ってそこで作業していますが、その辺りはお好みで。
$ mkdir ~/Desktop/pkg $ cd ~/Desktop/pkg $ xar -xvf /Volumes/dump/System/Installation/Packages/OSInstall.mpkg
これで OSInstall.mpkg の中身が pkg フォルダに解凍されるので、出てきた Distribution ファイルを下記のように修正します。要は、チェック用関数で false を返している部分を全て true にしてるだけなんですが。
--- Distribution.orig 2007-10-12 15:35:50.000000000 +0900 +++ Distribution 2007-11-02 04:22:39.000000000 +0900 @@ -17,7 +17,7 @@ function checkSupportedMachine(machineType){ // Fail on G3 if (1 != system.sysctl('hw.vectorunit') ) { - return false; + return true; } var badMachines = ['MacBook3,1','iMac','PowerBook1,1','PowerBook2,1', 'AAPL,Gossamer', 'AAPL,PowerMac G3', 'AAPL,PowerBook1998', 'AAPL,PowerBook1999']; @@ -28,7 +28,7 @@ // Fail if any of the compatible values match the list of badMachines for( var j = 0; j < length; j++ ){ if(machineType == badMachines[j]){ - return false; + return true; } } @@ -37,7 +37,7 @@ // require 867Mhz+ if (system.sysctl("hw.cpufrequency") < 866000000) { - return false; + return true; } return true;
修正が終わったら、ファイルを圧縮して元に戻します。
$ xar -cvf ../OSInstall.mpkg . $ sudo cp ~/Desktop/OSInstall.mpkg /Volumes/dump/System/Installation/Packages
二層 DVDに焼く
後は焼くだけです、が念のためもう一度復元機能を使って dump の内容を新しいディスクイメージに復元します。というのは、以前俺専用インストールディスクを作ろうと思い、 Tiger のインストールディスクを復元したディスクイメージを色々弄った後に焼いたら起動しなかったという事があったんで。
復元が完了したら、Disk Utility.app を使って焼きましょう。
なお、DVD に焼かずに起動可能な HDD、又は 8GB 以上の空きのある何か、に復元してそちらから起動する手もあります。二層メディア高いんで失敗したくない!という人はこの方法を試すのもいいかも。
インストール
後は焼いた DVD から起動してインストール!結構時間がかかるので、お暇な時にでもどうぞ。
OS X 10.4.9 の Eject 長押しを回避する方法
OS X 10.4.9 アップデートで Eject キーが長押ししないと機能しなくなってしまいました。まあこれ自体はどうでもいいんですが、困った事にショートカットキーも長押ししないといけない事に。
キー操作 | 説明 |
---|---|
Control-Eject | 再起動、スリープ、システム終了ダイアログボックス |
Control-Command-Eject | すべてのアプリケーションを終了して再起動 |
Option-Command-Eject | スリープ |
私は上記では「スリープ」をよく使うのですが、普通に押すだけでは機能せず、長く押し過ぎるとすぐにスリープが解除されてしまって、かなり難儀してました。何でこんな変更したのかと。
それでこの長押しをどうにかして回避する方法が「macosxhints.com - 10.4: Avoid the 10.4.9 Eject key activation delay」で紹介されていました。ショートカットキーを入力する場合は普通修飾キーから押すと思います。
- Controlを押す→Ejectを押す
といった感じですね。それを Eject キー から押すようにするといいとの事。
- Ejectを押す→Controlを押す
確かにこれだとすぐにダイアログが出てきます。他のショートカットキーも同様にするといいようです。
- Eject→Option:直ぐに Eject
- Eject→Command→Option:スリープ
ただこの方法も油断してると光学ドライブが開いてしまうという罠が。さっさと以前の仕様に戻して下さい><
追記(07年11月3日):OS X 10.4.10 にて修正が行なわれ、修飾キー押下時に eject キーを押した場合はすぐに反応するようになっています。滅茶苦茶遅い報告ですいません。
Finder のコンテキストメニューの並び替え
新しいコンテキストメニュープラグインを入れてメニューの表示順序が変わってしまい、戸惑った事はありませんか?。私は慣れるのに結構時間がかかってしまいます。でも実はこの順序、結構簡単に変更出来たりします。
- プラグインのファイル名の頭に、表示させたい順番で数字を付ける
- Finder を再起動(再ログインでも再起動でも、もちろんOK)
こういうコンテキストメニューの並びが、
ファイル名に数字を付けると、その順序で表示されるように。
要はプラグインのファイル名の昇順通りにコンテキストメニューに表示されるみたいです。だから数字じゃなくアルファベットを接頭語にしても OK。まあこの辺りは自分の判りやすい方法で。なお /Library/Contextual Menu Items にインストールしたプラグインは、コンテキストメニューではホームのよりも下に表示されます。
ところで話は全く変わるんですが、「コンテキスト」と「コンテクスト」、どちらの表記がいいんでしょうね。google の検索結果だと「コンテキスト」の方が多いんですが、Mac 系のサイトでは「コンテクスト」の方が多く使われてる感じがして、でも Apple Japan は両方使ってたりする訳で。
本当しょうもない事なんだけど、悩ましい。
zsh でテトリス
何故かテトリスが無性にやりたくなったのでアプリを探していたら、zsh で出来るというのを発見。
% autoload -U tetris % zle -N tetris M-x tetris
キー操作に慣れなくて結構難しい。